クレイジーケンズ マイ・スタンダード:横山剣

クレイジーケンバンド
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本牧といえば、クレイジーケンバンドの横山剣さん(ィイ~ネッ!)を思い出す人が大勢いるだろう。
発表するアルバムや楽曲も本牧に関係する言葉が多数出てくるし、横浜市の清掃車の音楽も「G30(ゴミゼロ)」だったり、本牧で大掛かりなライブをやったり、本牧の盆踊り大会で歌を披露してくれたり、更には本牧在住なので運が良ければ普通にすれ違ったりする。数々の曲を作詞・作曲していて音楽は、何となく懐かしかったり、哀愁が漂ったり、他のミュージシャンとは一味違う独特の世界観を持っていて、音楽はもちろんの事、剣さんのライフスタイルや人間性などに魅了されてしまい、いわゆる狂剣病患者もかなり存在する。私も、その一人なので・・・
そんな剣さんが出した自叙伝「クレイジーケンズ マイ・スタンダード」である。この本を読んでいると剣さんの生い立ちから現在までの多様に渡る世界観が見えてくると同時に本牧を愛してやまない気持ちも見えてきます。曲に隠されたエピソードや曲が出来た時の経緯なども詳細にわたって書かれているので、曲を流しながら読むことをオススメします。何と、500頁超えの超大作で、剣さんがリスペクトするCHIBOWさんや数々のミュージシャンとのエピソードもありクレイジーケンバンドの音楽の秘密と本牧のマニアックな話が好きな人には、必見の一冊となっています。

私の好きなページを、ちょっとだけ紹介すると(435頁)
一時期、横浜の永田に住んでいて本牧にドライブに来た時の話

「石川町付近の緩い坂を駆け上ると、コケシみたいな佇まいのマリンタワーが目に入ってくる。新山下エリアのオレンジ色の大気に吸い込まれるように高速を降りた。信号は青だ。信号の青はおれにはどうみても緑に見えるが世間では青だという。ふたつ目の信号を通過。バブル期を謳歌したBAY SIDE CLUBやGlam Slamはもうない。おれの入院してた港湾病院、本牧埠頭A、本牧埠頭B、錦町の信号を右折して、U.S.S.シーメンズ・クラブ、左急カーブを過ぎるとロイヤルホテルの自由の女神がニョキっと姿を現す。小港橋を過ぎて、モーリス商会、アロハカフェ、リキシャ・ルーム、幸福商会、山手警察署の信号を左折してAvenueD a.k.a.本牧通りに出た。MOON EYES AREA1、パークシティ本牧、風前の灯のようなマイカルの灯りを抜けて、右に緩くカーブすると三渓園入口、ファースト・エバーグリーン、デニーズ、黒のポルシェとBOOGIE CAFE、ストーカーチックに店内の様子を横目でチラ見しながら通過、間門の交差点を左折して産業道路に出た。根岸コンビナート周辺の夜空はオレンジ色だ。ラーメン大将の前を過ぎ、本牧市民公園にさしかかった辺りで、突然、メロディーが浮かんだ。しまった!携帯レコーダー、忘れた。もう、てんやわんやですよ。」

多分、地元の人間は、ここまで詳細に書かれると笑ってしまいますよね。逆に地元じゃないと分からない本牧の詳細まで書いてしまうのは、横山剣さんの本牧愛を感じます。

ここで生まれた楽曲が有名な「スポルトマティック」なんです。歌詞の金のポルシェは、CHIBOWさんのポルシェが参考みたいです。


それでは、いつもの様にマップと写真で、イメージをどうぞ!

※このルートを通った。帰りのルートは私の予想です。

石川町付近の緩い坂を駆け上がると・・・

▽コケシみたいな佇まいのマリンタワー

▽バブル期を謳歌した BAY SIDE CLUB や

▽Glam Slam はもうない。

▽おれの入院していた港湾病院

▽U.S.S シーメンズ・クラブ

▽ロイヤルホテルの自由の女神がニョキっと姿を表す。

▽小港を過ぎて、モーリス商会

▽アロハカフェ

▽リキシャ・ルーム

▽幸福商会

▽山手警察の信号を左折して

▽MOON EYES AREA1

▽パークシティ本牧

▽風前の灯のようなマイカル

▽右に緩くカーブすると三渓園入口

▽ファースト・エバーグリーン

▽デニーズ

▽黒のポルシェとBOOGIE CAFE

▽根岸コンビナート周辺の夜空はオレンジ色だ。

▽ラーメン大将の前を過ぎ

▽本牧市民公園にさしかかった辺りで

突然、メロディーが浮かんだ。しまった!
携帯レコーダー、忘れた。

もう、てんやわんやですよ。

「目次」

・まえがき
・第1章 HONMOKU GANGSTA
・第2章 小児科病棟の窓
・第3章 SAYONARA HONMOKU
・第4章 ZAZOU、混乱の日々
・第5章 CKBは本牧生まれ長者町育ち
・第6章 Don’t think, Feel.
・あとがき

横山剣(2007)『クレイジーケンズ マイ・スタンダード』小学館

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